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ペット対応床タイルのご案内

愛犬と過ごす心地よいひとときには ”すべりにくい” 床材選びが大切です。

なぜ床選びが大切なのか…

「家族の一員」と長く健やかに暮らすため、足元を見直す

近年はペットを室内で飼うことが主流となり、「全国犬猫飼育実態調査」(一般社団法人ペットフード協会 2024年)によると犬を飼う家庭の約9割が室内で飼育をしています。これは都市部を中心とした住環境の変化に加え、犬猫の飼育頭数が15歳未満の子供の数を上回るなど、ペットを家族の一員として大切にする家庭が増えていることが挙げられます。

しかし、室内で共に暮らすスタイルが定着した結果、人間とペットの共生における新たな課題が浮き彫りになっています。それは、滑りやすい床が小型犬の膝関節や股関節に大きな負担をかけ、ケガの原因となるという点です。

 

知っておきたい、関節への深刻なダメージ

特に人気の高い小型犬は骨が細く足腰が弱いため、すべりやすい床は危険です。前後だけでなく横方向にすべる場合もあり、小回りなど激しい動作時には膝関節や股関節への負担が大きく転倒や骨折のリスクが高まります。大型犬にとってもすべりやすい床は体重を支えるのが困難で、立位で静止しているだけですべることがあります。

 

年齢とともに変わるリスクと「心のストレス」

ケガのリスクは犬の年齢によっても異なります。活発に動き回る子犬の頃の激しい動作による負傷、そして老犬になると筋力が痩せてくるため姿勢や動作の制御がしづらくなり再びケガのリスクが高くなります。

動物医療の発展で平均寿命が延びている今、一生涯を支える床選びは愛犬のQOL(生活の質)に直結します。また、本能的に安全な場所を求める犬にとって、常に足元がすべる環境は慢性的な不安(精神的ストレス)を与え、活動量の低下や運動不足による別の健康問題を引き起こす可能性も否定できません。

 

飼い主の「楽」と愛犬の「安全」を両立させる

「ペットの安全性からみた床のすべり評価方法」(日本建築学会 構造論文集 第73巻・第78巻内)によるとペットを室内で飼育する飼い主は、衛生管理や清掃のしやすさを第一に考える傾向があり、その結果ペットにとって”すべりやすい床材”が選ばれる例が少なくないとされています。しかし、愛犬が痛みを感じることなく、心からリラックスして過ごせる空間をつくるためには、すべりに配慮した床材を選ぶことが大切です。

科学的根拠に基づいた安心の指標「C.S.R・D’」

「C.S.R・D’値」は「Coefficient of Slip Resistance・Dog’」の略で、ペット(犬)の安全性からみた床のすべりやすさを評価する指標です。C.S.R・D’の数値が大きいほどすべりにくいことを表しています。リビエラでは当社が基準値として設定した0.394以上をクリアしたタイルをペット対応としておすすめしています。この基準は、動作「走り出し (小走り)」を84.1%の確率で支障なく行えるという数値に基づいています。


※小型犬の歩行に対して配慮した測定値であり保障するものではありません。

※個体差や足裏の汚れ・肉球の環境などでも変わります。

C.S.R・D’値の測定方法

 

左) 携帯型すべり試験機 (ONO・PPSM)、右)犬の肉球を想定した滑り片

 

【試験方法】

 1.犬の肉球を想定した発泡ゴムシートと麻織物をすべり片として携帯型滑り試験機に装着。

 2.小型犬を想定した5kgの重錘を乗せ、測定するタイルの上で回転ハンドルをまわし引っ張った時に得られる引張荷重を測定。荷重の最大値を求め、参考文献に記載された数式に従って、すべり抵抗係数を算出。

 3.測定は接触面を変え2回実施し、その平均値を評価指数とする。

 (東京科学大学(旧東京工業大学) 横山 教授の論文を参考に実施しています)

 

*参考文献

「携帯型床のすべり試験機(ONO・PPSM)の開発/小野 英哲」

出典:日本建築学会構造系論文集 第585号, 51-16, 2004年11月

 

「小型犬の動作に必要な床の滑り抵抗の提示  ペットの安全性からみた床のすべりの評価方法その1/横山 裕、横井 健、小川 彗、小野 英哲」

出典:日本建築学会構造系論文集 第73巻 第624号, 189-196, 2008年2月

 

「小型犬の動作に必要な床の滑り抵抗の提示  ペットの安全性からみた床のすべりの評価方法その2/横山 裕、佐藤 晋哉、横井 健」

出典:日本建築学会構造系論文集 第78巻 第690号, 1359-1365, 2013年8月

小型犬の動作に必要な床のすべり抵抗係数の下限値

リビエラが基準とする「C.S.R-D’ 0.394」は走り出し(小走り)の動作が84.1%の確率で支障なく行える数値に基づいています。

動作 確率 C.S.R-D’

走り出し

(飛び出し)

50.0% 0.525
84.1% 0.575
97.7% 0.625
99.9% 0.676

走り出し

(小走り)

50.0% 0.297
84.1% 0.394
97.7% 0.490
99.9% 0.587

歩き出し

50.0% 0.218
84.1% 0.311
97.7% 0.404
99.9% 0.497

回り込み

50.0% 0.293
84.1% 0.390
97.7% 0.488
99.9% 0.585

※ご注意

ペット(犬)の歩行に対して配慮した数値であり、全く滑らないわけではありません。ダッシュ時、スピンやターンをする際は滑ることがあります。個体差や足裏の汚れ・肉球の環境などでも変わります。事前にサンプルをご確認ください。

【CSR・D’値の高いおすすめタイル】

中近東の岩石、バーガンディストーン、ライムストーン、クオーツサイトなど様々な原産地と特長を持つ石からインスパイアされた「ブレンディッド」。洗練された色の濃淡やテクスチャが絶妙なバランスで重なり合い、ナチュラルでありながらエスプリがきいたシリーズです。岩・石・砂を独自の方法で組み合わせたモダンで流れるような脈模様がデザインの選択肢を広げます。[C.S.R・D’値 0.596]

 

 

 

ライムストーンをモチーフにした「コキーユ」。
繊細なバランスと魅力的な色の陰影が、高密度と均質なデザインで融合しています。ニュートラルなグレーとベージュの調和が、控えめでありながらも現代的な印象を与えます。[C.S.R・D’値 0.450]

 

 

 

 

美しく仄かな石の流れ目を表現した「ハイブリッド」。
落ち着いた色合いと表情は、空間をよりエレガントで印象的なものにすることができます。
タイルのボディと表面は、より緻密に柄合わせされており、小口が露わになる箇所でも違和感はありません。[C.S.R・D’値 0.449]

 

 

C.S.R・D’値の測定結果(リビエラでは C.S.R・D’=0.394以上 をペット対応品とします)

シリーズ名 すべり値(C.S.R-D’)
ブレンディッド内用 0.596
Vストーン外用 0.585
ヴァルス外用 0.561
ボルゴーニャ 0.555
ヌーン内用 0.522
アルケティポ 0.505
ブリックレーン マット内用 0.502
アフロモジア内用 0.493
オークン内用 0.493
ティポス マット 0.493
ハイパー 0.489
アルピ内用 0.481
ネーム 0.478
ウォーターフォール内用 0.452
コキーユ内用 0.450
ハイブリッド内用 0.449
マスタープラン 0.442
ポルフィリカ 0.440
シナイ 0.435
プライマル内用 0.434
サンダー内用 0.432
ヴァルス内用 0.425
リミックス 0.421
パプリカ 0.420
ドルセット ベインカット 0.419
フラメンタ内用 0.417
ネイティブ内用 0.417
フォレスト ディ イタリア内用 0.413
デザインインダストリー ローシリーズ 0.408
ジュルパ内用 0.404
ドルセット クロスカット 0.404
エタニティ 0.400
ピュアストーン内用 0.396
チターノ内用 0.396

 

 

すべりやすい床が起こすペットへの影響について

屋内で飼育される犬と猫では、日常動作の特性や体の柔軟さ等の観点から犬の方がすべりやすくケガをしやすいとされています。すべりやすい床では、小型犬は小回りなどの激しい動作時に関節に負担がかかり、大型犬は体重を支えるのが困難で立位で静止しているだけですべる可能性があります。また、前後方向だけでなく横方向に滑る場合もあり、すべりによる骨折、関節が外れるなど深刻なケガも多くなっており、具体的には以下の症例があげられます。

 

  • 股関節形成不全:発達段階で腰と股関節に負担がかかり、股関節が緩んだり、変形し関節内に炎症を起こす病気。
  • 膝蓋骨脱臼:「パテラ」と言われる膝のお皿の部分が正常な位置からずれる病気。

参照:日本建築学会構造系論文集 第73巻・第78巻「ペットの安全性からみた床のすべり評価方法」より

専門家の声:日本大学動物病院 枝村院長 インタビュー

ペットの暮らしで気を付けるべきポイントや、すべりやすい床によるペットの健康への影響について伺いました。

【枝村 一弥 先生プロフィール】

日本大学動物病院 病院長
日本大学 獣医外科学研究室 教授
 
【略歴】
1999年 日本大学農獣医学部獣医学科 卒業
2003年 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻博士課程 修了
2011年 University of Missouri 客員研究員
2012年 日本小動物外科専門医取得
2021年 日本大学生物資源科学部獣医学科獣医外科学研究室教授
2021年 アジア獣医外科設立専門医取得
2024年 日本大学動物病院病院長

(公財)動物臨床医学研究所 動物のいたみ研究会「慢性痛判定シート」10項目のチェックリストはこちらから

リストにある変化が認められた場合には、ペットは慢性の痛みで苦しんでいる場合があります。かかりつけの動物病院に相談されることをおすすめします。

ペット対応床タイルのメリット

〇清掃がしやすく衛生的

吸水率が低いため、粗相をしても染み込みにくく、サッと拭き取るだけで清潔さを保てます。

〇耐久性が高く傷つきにくい

爪によるひっかき傷や、おもちゃの落下による衝撃にも強く、長期間美しさを保ちます。

〇温度調整への対応もできる

夏はひんやりと涼しく、冬や床暖房との併用で高い熱伝導率を発揮。季節を問わず快適です。

〇豊富なデザインから選べる

豊富なデザインバリエーションで、インテリアのこだわりを諦めずに愛犬の安全を守ることができます。

おすすめの施工場所

 

リビングやテラス、ペットスペースやトイレ設置場所など、愛犬の生活スペースにおすすめです。